期間:2021年11月20日(土)から12月5日(日)まで
会場:渋川市美術館・桑原巨守彫刻美術館3F企画展示室
雪の降る町に生まれ育った私は、子供の頃から手紙を書くのが好きだった。便箋には水彩で線や幾何学的な模様を文字とともに描いた。その手紙を中西夏之氏に褒められ、こういう絵を描いたら、と言われたことからごく自然に「はじまりの朝 雪がふる」は生まれた。それは奇しくも私の故郷の町の冬の風景のようでもあった。そして、いま私の居る場所は私に「植物」というテーマを与えた。
絵は窓のようなものだと思う。遠い窓の向こうを眺めてほしい。
2021年11月 高橋 敬子